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チェイサー (2008) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チェイサー (2008)
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2009-05-01
ジャンルアクション,サスペンス,犯罪もの,刑事もの,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 重大な証拠を突き付けないと簡単に釈放させてしまう、そして行動を起こさない警察の杜撰な対応。
背景には軍事国家時代の犬だった警察への不信感があり、
異常な連続殺人もまた歪んだ過当競争で成長した韓国社会の裏返しである。

外華内貧で真の弱者が殺されても気付かれない現実に、
商品ではなく人として派遣女性を救おうと奔走する元刑事の心の動きが際立つ。
ただ、元刑事vs殺人鬼の頭脳戦を期待したためか、
序盤と後半以外何もしない殺人鬼の立ち回りをぶつけておかないとどうしても緊張感が途絶えてしまう。

実在の猟奇殺人事件がモチーフのため、救われない結末だ。
レーティング的に厳しいが、殺害シーンはオリジナル版の方が無念がより伝わったのではないか。
また、敵討ちで雪崩れ込む格闘シーンは蛇足だろう。

全てを終え、残された男と派遣女性の娘には、絶望に打ちのめされながらも前を向いて欲しいが、
生きるも地獄、死ぬのも地獄。
きっと世界中で起こっているであろう現状に、日本も他人事ではない。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 4点(2015-07-15 21:41:19)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 6.69点
作品の点数分布
012.08%
100.00%
200.00%
300.00%
436.25%
548.33%
61122.92%
71327.08%
81327.08%
924.17%
1012.08%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 39.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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