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ぼくのエリ 200歳の少女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ぼくのエリ 200歳の少女
製作国スウェーデン
上映時間115分
劇場公開日 2010-07-10
ジャンルホラー,サスペンス,ファンタジー,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 冒頭の無音の雪景色に一気に引き込まれる。
抒情的で静かな語り口ながらも、時として牙を向けるようなホラー演出にハッとさせられる。
少年と少女の儚さと、人間と吸血鬼の歪さ、
二つの要素は相反しながらも凍てつくストックホルムの街にお伽のように溶け込んでいる。
例のシーンを知っているかいないかで映画の印象は大きく変わるだろう。
それでもオスカーは個としてエリに尽くすことを選んだ。
自分の置かれている地獄から抜け出してくれる救世主。
ロマンチックな男の子がリアリストの"女"にただ利用されて捨てられることを知らずに。
ラストの微笑ましいモールス信号のやり取りに、ふたりぼっちの血みどろの未来が広がる。
切なくも残酷なのに、美しさすら感じさせる引き際だ。
説明過多にならず、想像力を膨らませる、その"たどたどしさ"が映画の質と余韻を一ランク上げているのである。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 8点(2017-12-11 20:21:51)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 76件
作品の平均点 7.11点
作品の点数分布
011.32%
100.00%
200.00%
311.32%
445.26%
579.21%
6810.53%
71722.37%
82634.21%
9911.84%
1033.95%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 53.02
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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