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白いリボン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 白いリボン
製作国独,オーストリア,仏,伊
上映時間144分
劇場公開日 2010-12-04
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ミステリー,歴史もの
レビュー情報
《ネタバレ》 今までのハネケ監督の中では意外と見易い。如何にしてファシズムが小さな村から蔓延していったかを分析しながらも、教師を狂言回しにしてミステリーの体裁を装っているからか。罪を犯した子供に罰として無知の象徴である白いリボンを腕に結びつけるが、閉鎖的で抑圧された封建社会において、捌け口にされた子供の自己肥大化が進むのは当然の帰結だろう。どうしてそういうことをしたのかに大人達が真剣に向き合おうとしないし、心から信頼することもしない。子供には自分の理想通りであって欲しい押し付けと綺麗事だけが残るのが皮肉だ。二度における世界大戦は、様々な問題を先送りにした身勝手な大人達への復讐のように思える。並行的に描かれる教師の物語が救いかもしれぬが、部外者ならではの他人事と読み取れる部分もあり、我々も同じではないか。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-20 20:35:40)
その他情報
作品のレビュー数 21件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
014.76%
100.00%
200.00%
300.00%
4419.05%
514.76%
6523.81%
7628.57%
8314.29%
914.76%
1000.00%
作品の標準偏差 1.95
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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