Menu
 > 作品
 > ト行
 > ドライヴ(2011)
 > Cinecdockeさんのレビュー
ドライヴ(2011) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ドライヴ(2011)
製作国
上映時間100分
劇場公開日 2012-03-31
ジャンルアクション,サスペンス,ラブストーリー,犯罪もの,ロマンス,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 一定のテクノビートを刻むミニマルミュージックから一気に引き込まれる。派手さとは無縁の、チェスの読み合いみたいなカーチェイスに新鮮味を覚える。それに続く、80年代テクノポップとピンクの筆記体クレジットで綴られる『ドライヴ』は、オーソドックスでありながら新しい風を呼び起こす。アメリカン・ハードボイルドとヨーロピアン・フィルムノワールが融合した文体は、不思議な浮遊感に満ち足り、かと思えば、静と動、ラブストーリーとバイオレンスの対比がアクセントとして効いている。過去も名前も不明なドライバーが、トラブルに巻き込まれた人妻と幼い子供のために、再び裏社会に舞い戻る、ありきたりな任侠映画のプロットでありながら、エレベーターのシーンで彼が歩んだ過去が凝縮されているように感じた。同時に彼女とは違う世界の人間であり、相容れられないことも。恩師を殺され、復讐するシーンでリズ・オルトラーニの"Oh My Love"を流すセンスが神がかっており、「映画に恋をする」というのは正にこうゆうことなのだろう。全てを終え、追われる身になったドライバーはもう戻らない。それでも人妻は彼を想い続けるだろうし、刺されたドライバーは彼女の温もりを乗せ、今頃生きているのかもしれないし死んだかもしれない。彼の人生を想像したとき、大きな余韻がふっと湧き上がる。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2015-06-09 19:34:30)
その他情報
作品のレビュー数 80件
作品の平均点 6.51点
作品の点数分布
011.25%
100.00%
200.00%
311.25%
445.00%
51417.50%
62025.00%
71923.75%
81215.00%
978.75%
1022.50%
作品の標準偏差 1.64
このレビューの偏差値 55.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ドライヴ(2011)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS