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《ネタバレ》 インド人特有の時間感覚なのか、3時間に及ぶ大作だが、三人を描くにはこのくらいの時間が必要だったかもしれない。
日本人の倫理感からすれば、仮病で飛行機リターン、スピーチ単語すり替え、学長邸宅荒らし、バイクで病院乗り込み…、 なんてどうよと思わせる個所はあるにせよ、逆に強者の価値観や常識に囚われる社会もまた息苦しいのではないか。 それをデフォルメに代弁してくれるのが彼らであり、『ショーシャンクの空に』を思わせる共通点がちらほら。 非常識だからこそ、アップルの製品が生まれ、フェイスブックが生まれ、ドローンの可能性も現実味を帯びてきた。 勿論、選択する自由への代償も覚悟しなければならないが。 中盤、ランチョーはこの世に存在しない人物だった?と驚いた場面があり、そこからの切り返しが見事。 ほとんどミュージカルに頼らない脚本が抜群に上手い。 日本では下流拡大から恐れるように一流大学・一流企業のレールに乗りたい子供達が急増中だという。 ただ、保身のための手段として履き違えていることが問題であり、 社会を良い方向に変えるための目的と過程が重要なのだと映画は伝えている。 それが取引先の社長の正体に集約されていた。 湖と空が織りなす青一面のラストショットはこの数年で記憶に残る一枚だ。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-02-23 21:03:39)《更新》
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