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さあ帰ろう、ペダルをこいで のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さあ帰ろう、ペダルをこいで
製作国ブルガリア,独,ハンガリー,スロヴェニア,セルビア
上映時間105分
劇場公開日 2012-05-12
ジャンルドラマ,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 交通事故で両親と記憶を失ったブルガリア系ドイツ人の青年とブルガリアから飛んできた型破りな祖父がタンデム自転車で祖国へ帰るロードムービーを縦軸に、社会主義時代のブルガリアからの亡命を図った一家の回想を横軸として交差していく。バッグギャモンとタンデム自転車が重要なキーワードになっており、原作付きだから当然とは言え、脚本が素晴らしい。無理なく伏線が回収され、ミニカーと自動車事故がオーバーラップして記憶を取り戻す演出には感嘆。叙情性溢れる音楽も素晴らしく、二人と軌跡を追った気分になれる。亡命が皮肉にも家族の断絶を引き起こし、新天地でも暗い過去を送っていた青年が、祖父と始めたバックギャモンをきっかけに過去と決別し、新しい人生を始めるラストに「世の中捨てたものじゃない」と思わせる力があった。英題は『世界は広い、救いはどこにでもある』。とても良い掘り出し物でした。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-20 22:02:42)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.94
このレビューの偏差値 57.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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