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《ネタバレ》 本年度アカデミー賞で作品賞含む3冠を受賞した『コーダ あいのうた』の原作映画。相反する音楽と音のない世界に住むろう者を取り扱いながらも必要以上に深刻にならずサラッと爽快感が残る。ろう者だって下ネタを平気でするし、シリアスになりながらもどこかコミカルな味わいがあり。ただ、父親の選挙の件といい、母親の心変わりといい、弟とヒロインの親友とのやり取りといい、各エピソードがとっちらかって消化不良。誰もが変化を恐れる。健常者の自分がいなくなったら、ろう者だけでは生活が成り立たない不安。その葛藤が上手く映し出されていた。先述の欠点をカバーする終盤のデュオとオーディションの演出に感嘆。彼女は夢に向かって飛び立つ。遠く離れても心は一つ。ブラッシュアップしたリメイク版が楽しみだ。
【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-03-31 23:36:01)
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