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ブリッジ・オブ・スパイ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブリッジ・オブ・スパイ
製作国
上映時間142分
劇場公開日 2016-01-08
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,戦争もの,歴史もの,実話もの,伝記もの,スパイもの
レビュー情報
《ネタバレ》 スピルバーグは大人の映画監督になった。台詞を排除した静かな追跡劇から引き込まれ、派手さはないが少しずつ緊張感を高めていく。物語に差し障りのない程度に抑えたトーマス・ニューマンのスコアが新鮮に感じられる。敵国ソ連のスパイを弁護するという、反感を買うような仕事を実直にこなしていくドノヴァンも、ソ連に忠誠を誓い情報を漏らさなかったアヴェルも、互いに仕事人としての誇りと信念から魅かれるものがあったのだろう。山場の捕虜交換は史実で分かっていても、罪もない米国大学生をも救おうとする無謀な賭けには固唾を飲む。だからこそ、ドノヴァンの行動を尊重して待つことを決めたアヴェルにグッとくるものがある。別れ方もさりげなく淡々としたスマートなもので、『シンドラーのリスト』と同じ映画監督とは思えない。一見ハッピーエンドだが、これから長い冷戦が続き、柵を越える人たちやアヴェルの待遇を考えると、今日の資本主義と共産主義の不寛容さを改めて突き付けられた形だ。出番は少ないが、空気に溶け込み、自然に染み入るようなマーク・ライアンスの存在感がこの映画をよりワンランクアップさせている。今後の活躍に期待。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 7点(2016-05-16 20:38:25)
その他情報
作品のレビュー数 60件
作品の平均点 7.17点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.20
このレビューの偏差値 48.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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