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キャロル(2015) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 キャロル(2015)
製作国米,英,仏
上映時間118分
劇場公開日 2016-02-11
ジャンルラブストーリー,同性愛もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 『リプリー』で引っ掛かりを覚えてはいたけれど、原作者がレズビアンだったということに納得。実名で出版できなかった彼女の実体験に基づいた願望を、美しくクラシカルに紡いでいく語り口に引き込まれる。サスペンスを違和感なく挟み込むあたりも作者らしい。他の方が言っている通り、同性愛と決めつけれられない何かがあるのは事実で、そこは強調せず、二人の心の動きを機敏に捉えていた(逆に男性は女性に支配的で愚かに映る)。優雅で儚いが"男性"的でもあるキャロルと、彼女によって大人の"女性"に変貌していくテレーズ。対等の立場になって初めてお互いに見つめ合うアップカットに胸が高まる。その切り上げ方がお見事。同性愛というのは生きるための手段にすぎず、あくまで純粋なラブストーリーであり、腕っ節の強い男からの自立を描いた現代に通じるテーマとも言えよう。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2016-07-26 20:48:55)
その他情報
作品のレビュー数 32件
作品の平均点 7.28点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.35
このレビューの偏差値 53.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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