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《ネタバレ》 町中を横切るペンギンたちの謎を巡り、研究熱心の秀才でおませな少年が経験した、ひと夏の"終わり"の物語。
不思議と出会うことは喜びと驚きばかりではなく、意味不明ならではの脆さも儚さも内包している。 並行的に登場する"海"の存在、果てのない川、そして初恋の"お姉さん"が一本の点に集約していき、 どうなっていくのか見当がつかない。 その吸引力は原作が優れているのもあるが、ダイナミックでスマートなアクション描写が一役買っている。 そうそう、監督の性癖が今作でも発揮されており、少年少女のキャラデザが大変魅力的だ。 登場人物の役名が全員本名不明で、記号のようにカラっとしたタッチがアニメ向きだった。 お姉さんは何者だったんだろう? ペンギンが出てくる前から存在していて、何かしらの異変の発生で結果的に消えざるを得なくなった。 彼女の人生も"そういう設定"として記録に埋め込まれたものだったのだろうか。 その最大の謎は、少年が未成熟から脱して大人になるまでに解かれていくに違いない。 【Cinecdocke】さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-05-17 00:28:30)
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