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スパイの妻《劇場版》 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スパイの妻《劇場版》
製作国
上映時間115分
劇場公開日 2020-10-16
ジャンルドラマ,サスペンス,ラブストーリー,戦争もの,歴史もの,スパイもの,TVの映画化
レビュー情報
嘘は言わないが真実を言わない夫と、何も見えていないが気付かない振りをするのが上手い妻。矛盾し相反する二人が突き進む筋書きは、"真実こそ正義"とも言えるし、そのためなら多少の犠牲も厭わない狂気とも言える。自分らしさと信念を貫くのが困難な時代、権力や思想に全身を預けて安寧を得ることが当たり前のようになっていく様は、ネット全盛の現在と重なる。夫も妻も憲兵隊長も狂っている。では見ている自分は狂っていないと言えるのか? そう問われているような気がした。だからこそのあのラストなのだ。監督の映画は初めて見たが、ベネチア銀獅子賞受賞は、戦争直前のような不穏な世相とマッチし、功労賞的な要素も大きいだろう。ホラーが得意と聞くが、一見、戦火に引き裂かれた男女のメロドラマのように思えて、実は誰にでも存在するサイコパス性を浮上させた意味では、"らしい"と言える。
Cinecdockeさん [映画館(邦画)] 7点(2020-11-13 23:29:00)
その他情報
作品のレビュー数 21件
作品の平均点 5.95点
作品の点数分布
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629.52%
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作品の標準偏差 1.43
このレビューの偏差値 55.12
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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