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ベイビー・ブローカー(2022) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ベイビー・ブローカー(2022)
製作国
上映時間129分
劇場公開日 2022-06-24
ジャンルドラマ,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 全編韓国語、韓国人俳優で構成されながらも是枝監督の底流を感じさせる。
赤子の人身売買は犯罪行為であるが善悪を二分にはできない複雑さを、
並行的に描かれるペ・ドゥナ演じる女性刑事スジンの視点も含まれていて新鮮だった。
非常に日本的な映画なので、韓国的な激しさを求めると期待外れかもしれない。
時折、話の分かりづらさもあり、訴求力が過去作ほどではない。

「捨てるくらいなら産むな」
「生まれてきてくれてありがとう」
相反する二つの台詞。
前者は正論であるがソヨンの事情を知るうちに、
キャリアのために子供を持てなかったスジンの心境に変化が起き、
後者は問題を抱えた疑似家族だからこそ己の存在を肯定できたのだろう。
自業自得で血の繋がった家族から縁を切られたサンヒョンを除いて。
この矛盾が作品に深みを増している。

僅かに繋がりかけていた二つの物語が終盤についに繋がる。
ウソンは、スジン夫婦と服役後のソヨン、最後の養子縁組の夫婦による、
たくさんの親(=社会)によって育てられていくのではないか。
サンヒョンとドンスは彼らに関わることはできないが、ウソンの未来を守ることができた。
大団円ではないにしろ、想像の余地を委ねる監督らしい綺麗な着地点だ。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 5点(2023-09-23 14:33:45)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 6.85点
作品の点数分布
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6430.77%
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作品の標準偏差 1.70
このレビューの偏差値 43.63
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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