Menu
 > 作品
 > ワ行
 > 惑星ソラリス
 > Cinecdockeさんのレビュー
惑星ソラリス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 惑星ソラリス
製作国ソ連
上映時間165分
ジャンルドラマ,SF,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 全編を通して、不思議な不安感に包まれる。バッハのコラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」、ブリューゲルの「雪中の狩人」、生前の妻とロシアの雪原を捉えたフィルム映像、神に等しい存在の父親・・・幾度かフォーカスされるそれは、過去に囚われた主人公の郷愁と願望とリンクしていく。無重力に委ねるが如く、死んだ妻の幻影を抱く未練残りし男性の弱さを象徴しているようだ。妻が二度と現れなくなり、過去は過去として受け止め、立ち直って再出発すると思っていた。しかし、物質主義との折り合いが付けられず、仮想現実の中に閉じこもってしまう結末に、心の拠り所がなく、希望の持てない現代社会と重なる。精神主義を訴えるタルコフスキーは"厭世主義者"の片鱗もあったのではないか。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 6点(2015-06-30 20:31:42)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 104件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
010.96%
154.81%
221.92%
354.81%
465.77%
576.73%
6109.62%
71514.42%
82019.23%
9109.62%
102322.12%
作品の標準偏差 2.63
このレビューの偏差値 48.55
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
惑星ソラリスのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS