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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2023-06-16
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー,シリーズもの,漫画の映画化,CGアニメ
レビュー情報
《ネタバレ》 世界はバランスで成り立っている。
何かを得た場合、何かを失わなければならない。

その折り合いをつけられず、大人の境界線であがくマイルスは、
親と衝突し、ルールと衝突し、世界と衝突し、同じスパイダーマンと衝突していく。
未熟さゆえの勢いで決められた運命を変えられることを信じて。

彼がイレギュラー扱いされている理由が終盤で明かされる。
本来は蜘蛛に噛まれてスパイダーマンになる"運命"ではなかったのだ。
だから、ピーター・パーカーが死ぬことはなかったし、不幸な事故で科学者がヴィランになることもなかった。
そして、別世界線の蜘蛛に噛まれたために、その世界のスパイダーマンが存在せず、
プロウラーになったマイルスが生まれることになった。
前作の因果が本作で浮上して、"大いなる力は大いなる責任を伴う"というテーマが際立つ。

圧倒的情報量とカオスと色彩は健在で、二次元と三次元の境界線を忘れさせるアニメーション技術はむしろ進化している。
長尺になりすぎて前後編に分けたそうだが、溜めに溜めたまま終わった最後の15分はちょっと惜しい。
それでもマイルスの運命に抗う物語に共鳴した、一部のスパイダーマンたちが如何に反旗を翻すのか、
完結編で満点を出すほど大きな期待を寄せるには十分で8点とさせて頂いた。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2023-06-16 23:03:41)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 6.83点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.86
このレビューの偏差値 53.36
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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