Menu
 > 作品
 > シ行
 > ジャックは一体何をした?
 > Cinecdockeさんのレビュー
ジャックは一体何をした? のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジャックは一体何をした?
製作国
上映時間17分
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画,刑事もの,動物もの,ショート(短編映画),配信もの
レビュー情報
追悼デヴィット・リンチ。

長編デビュー作の『イレイザーヘッド』を彷彿とさせる粗めのモノクロ映像に、
尋問する刑事と猿の会話の噛み合わなさがコントのやり取りみたいでもあり、
深く解釈しようにも意味の無いような感じだったりが原点回帰とも言える。
明らかに猿の口元が合成臭さ全開でより歪さを際立たせる。

人間と動物が上手く共存しているかのように見えて、
それぞれの価値観の尺度に齟齬が発生する様は『ズートピア』的である。
このフィクションの世界で"正しさ"とは何か、それは誰が保証して、どこまで許容されるべきか。
現実世界の差別と偏見の本質はそこにある。

…とは言え、変に雁字搦めに考えるよりは、
この意味不明さを堪能することがデヴィット・リンチらしさとも言える。
唯一無二の世界観を作り出した監督の逝去に、一つの時代の終わりを迎えた。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-27 22:52:07)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5150.00%
600.00%
700.00%
800.00%
9150.00%
1000.00%
作品の標準偏差 2.00
このレビューの偏差値 45.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ジャックは一体何をした?のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS