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哀れなるものたち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 哀れなるものたち
製作国英,米,アイルランド
上映時間141分
劇場公開日 2024-01-26
ジャンルドラマ,SF,コメディ,ファンタジー,ロマンス,小説の映画化,エロティック,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 胎児の脳を移植され、甦った女性の魂は胎児のものか、それとも生前の女性のものか。
そのどちらもはっきりしないまっさらな状態のまま、彼女は知恵を得て、世界を見て、猿から人間に変化を遂げる。
そして支配欲に満ちた男が恐れるだろう、凝り固まった既存の常識をなぎ倒し、
愚かな所有物から独立して一人の女性としてのアイデンティティを確立する。
その成長過程をエマ・ストーンが余すことなく演じ切り、主演女優賞は納得。

ところが社会正義に目覚めようが、貪欲に知識を吸収しようが、倫理観と慈悲の心は身に付かなかったようだ。
フェミニズム映画のように思えて、"哀れなるものたち"とは一体誰だったのか。
現代における"正義の顔をした悪"の台頭に、本作はそれすら笑い飛ばしているように思える。
ルールを取っ払えば、男も女も悪知恵だけはある本能に従順な猿に過ぎないのだから。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-01 23:58:00)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 7.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.02
このレビューの偏差値 44.23
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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