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ストーカー(1979) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ストーカー(1979)
製作国西独,ソ連
上映時間163分
ジャンルドラマ,SF,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ハリウッドのSFとは対極の、いやこれはSFと呼ぶべきなのかと思うくらい、特殊効果も劇的な展開も排された"散歩映画"。なのに、隔絶された廃墟の生命を湛えたような超現実的さ、何か起こるかもしれない不穏な空気が、SFかもしれない矛盾性を孕んでいる。ゾーンしか居場所のない案内人、名声欲しさの作家、希望をちらつかせるゾーンの爆破を目論む教授。どの男も自分の正義を振りかざし、理屈を捏ね繰り回してるに過ぎない。結局、平行線をたどって部屋にも入らず戻ってきてしまうわけだが、ここぞってときの命欲しさや現状維持が勝ったのだろう。神聖な領域に踏み込むにはリスクを要し、こうして現実が続いてきた。対する案内人の妻の、地に足のついた台詞が印象に残る。大変だとは分かりつつも、完璧な男との単調な生活より欠点だらけの夫を受け入れた。それが活きることなのだと。タルコフスキーならではの、富と名声といった目先の奴隷にならない、当たり前の生活の大切さは今回もブレていない。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 5点(2016-12-27 00:29:41)
その他情報
作品のレビュー数 53件
作品の平均点 7.45点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
223.77%
335.66%
423.77%
5713.21%
623.77%
759.43%
81120.75%
9611.32%
101528.30%
作品の標準偏差 2.40
このレビューの偏差値 45.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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