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グッバイ、レーニン! のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 グッバイ、レーニン!
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2004-02-21
ジャンルドラマ,コメディ,政治もの
レビュー情報
《ネタバレ》 息子が母のためにつき続けた"優しい嘘"。
外から見れば、東西統一のドイツは希望と共栄の象徴のように見えるが、
東側の当事者からしたら社会システムが大幅に変わり、職を失い、落ちぶれた人もいた。
反体制寄りの息子が気付けば東ドイツに肩入れしている様は皮肉とも言える。

2020年代、氾濫し押し付けてくるSNSのプロパガンダにうんざりしつつも、
片や本作における当時ならではのアナログな手法で誤魔化す辺りは可笑しくも切ない。
歴史の真実も息子の嘘も知りつつも、母は"こうあって欲しかった歴史"を受け入れていく。

「見たいものしか見ない」という分断が現代社会の陰影を濃くさせていく。
ただ、一番必要なのは巨大な存在に身を委ねない個人の器の大きさそのものだろう。
母の死により家族ははじめて一つの時代の終わりを迎えられた。
東ドイツ時代の郷愁を胸に、山積みだらけの問題を抱えながらも彼らは新しい時代を生きていく。

タイムスリップしたかのように『マトリックス』のTシャツを友人が着ているサービス精神といい、
『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』を見てると楽しめる小ネタあり。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-11-13 23:54:43)
その他情報
作品のレビュー数 180件
作品の平均点 7.35点
作品の点数分布
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331.67%
473.89%
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62513.89%
75027.78%
84122.78%
93720.56%
1084.44%
作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 48.47
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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