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まず原題が「Lara Croft: Tomb Raider」と、ララ・クロフト(ゲーム初期のファンにはレイラかな?)の名前が前面に押し出されていることからわかる通り、これはゲームのトゥームレイダーの映画化である以上に、ゲームから誕生したララ・クロフトのキャラクター映画としての意味合いが強いです。その意味で、アンジェリーナ・ジョリー演じるララ・クロフトは、これ以上望みようがないくらい完璧な配役であり、以後のゲームに出てくるララの造形に影響を与えるほど鮮烈な印象をスクリーンに残しました。つまり、ゲーム版のトゥームレイダーファンからすれば、ララの実写化としては満点です。
その上で、映画の出来を考えると、やはり大味な印象は否めません。豪華な俳優陣(007っぽくないダニエル・クレイグが観られるのも今からすると豪華かも)に囲まれ、それぞれのキャラクターもキチンと立っているのに、シナリオに活かされていません。キャラクター映画としてはかなり面白いし、それぞれのシーンの出来もとても良いのに、ストーリーが荒く緩急の付け方が甘く残念な印象になっています。 ゲームファンとアンジーファンは十分に楽しめるでしょう。が、普通のアクション映画として見るとそうでもないし、大勢でワイワイ観るにはツッコミ所が少なく(つまりそれぞれの役者は良い演技をしているわけです)、映画として見ると余り面白くはありません。 最後に繰り返しになりますが、アンジェリーナ・ジョリー演じるララ・クロフトは、ゲームキャラクターの実写化としてはこれ以上無いくらい完璧で、ゲームファンなら保存用に買う価値があります。ゲームファンなら満点、映画単体でなら残念、そういう映画です。 【うみうし】さん [映画館(字幕)] 4点(2015-04-25 20:36:35)(良:1票)
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