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狼たちの午後 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 狼たちの午後
製作国
上映時間125分
劇場公開日 1976-03-13
ジャンルドラマ,犯罪もの,実話もの,同性愛もの
レビュー情報
《ネタバレ》 面白い!これは傑作だろう。基本的にコメディタッチで何か可笑しく、のほほんとした雰囲気があるのだが、当然ただおかしいだけではなく、その根底には常に不穏、不安といったものが張り詰めている。その緊張感の源泉となっているのがジョンカザールの存在だ。アルパチーノが道化(ピエロ)を演じるその後ろでこのジョンカザール演じるサルの神経質そうな存在が常にあり、「いつ、こいつがブチ切れて銃を乱射しだすか分からない」という緊張感を顧客に抱かせ続ける。普通緊張と緩和というとそれらが交互にくるものだが、本作においては常に緊張感がある上で、クスクスと笑わせようとするので、こちらも笑っていていいのだろうか?という気持ちになってくる。それは、まさにこの事件をテレビで見ている視聴者、もしくは実際に銀行に囚われた人質が感じている感覚ではないだろうか。結末の怒涛の展開も素晴らしい。そこで我々はFBI捜査官の「we'll take care of Sal(サルのことは我々に任せろ)」という言葉の意味を知るのだ・・。最後今まで道化を演じていたアルパチーノが「don't shoot me」という言葉を弱々しく言うシーンにこの男の本質が描かれている気がした。今回リバイバル上映で初見ながら劇場で観れたことも良かったかもしれない。
rain on meさん [映画館(字幕)] 8点(2019-04-03 11:42:19)
その他情報
作品のレビュー数 159件
作品の平均点 7.17点
作品の点数分布
000.00%
110.63%
210.63%
300.00%
495.66%
51610.06%
62213.84%
74125.79%
83119.50%
92616.35%
10127.55%
作品の標準偏差 1.71
このレビューの偏差値 52.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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