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《ネタバレ》 「なぜ登るのか?」この問いかけを登山者同士が語り合うシーンが非常に印象的であった。
後半過酷なシーンが続くにつけ、登山をした事が無い私は本当に何故こんな危険な事を自ら希望して行うのかが分からず「何故だ..何故...」 と頭の中でこの問いが駆け巡り、息が詰まりそうになりながら観ていた。 登山家それぞれに答えがあるのだろうが、私はふと先日亡くなられた水木しげるさんの言葉を思い出した。 水木さんの遺された幸せになるための条件だったかの中に「しないでいられないことをし続けなさい。」という言葉がある。 放っておいても心の底から沸き上がってくる欲求・情熱...それらを無視する事は自分を裏切る事..いつまでも自分を裏切り続ける事はできない... 結局、登山家というのは、登山をしないではいられないのであろう。登らずにはいられないから登るのだろう。 自らの情熱に従った故の結果であれば、本人達にしてみれば幸せだったという事なのだろうか。 素晴らしく迫力のある映像と音響に驚愕する一方、非常に切ない気持ちで劇場を後にした。 【rain on me】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-12-10 17:58:51)
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