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《ネタバレ》 素晴らしい映画だなあ。自分の映画体験の原点となっているような本作を、今回午前10時の映画祭で劇場にて久々に観た。純粋性の塊のような本作だが、それは自分が子供の頃に観たからそう思えたのであって、ずいぶんと汚れてしまった現在の私が見るとまた違った風に感じるかもしれないと思っていた。しかし観直してみて、これは自分の勘違いではなく、本当に本作自体がまっすぐな、澄んだ心で作られた映画であると確信した。とにかく出ている人達がみんな、何というか演技を感じさせないのである(特に3兄妹。これは子役だから、、という次元の話ではない気がする)。お母さんも素晴らしい。特に最後E.T.が去っていく時のとても爽やかな笑顔が印象的である。この3兄妹の純粋な姿とE.T.の愛くるしさを捉えたスピルバーグの手腕に恐れ入ってしまう。恐らく今後も本作は、自分の純粋性を測るリトマス試験紙のような役目を持つだろう。つまり本作を見て純粋に楽しめなくなってきたら、自分はその分大人になったということだと思う。そしてそれは良い、悪いともまた別の話である。
【rain on me】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-04-25 15:45:40)(良:2票)
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