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《ネタバレ》 まさに文字通りの日米合作。日本のシークエンスは日本人の監督が撮り、アメリカ側はアメリカ人が撮るというのは、本来の意味では理想的な合作映画のやり方なのかもしれない。よくある資本だけ出させるという方法とは真逆のやり方で、作り手の誠意がここに集約されている気がする。一応休憩を挟んで前後半でカラーがあるものの、実際に真珠湾攻撃が始まるのは最後の30分ほどで、それまでは両国の情報戦の様相だ。しかしこの情報戦が面白く、常に一定の緊張感が保たれているので冗長さとは無縁となっている。アメリカ側を見るにつけ、(真珠湾奇襲の)前兆は幾度もあったし、防げようと思えば防げたと思わずにいられないように作られている。また真珠湾が攻撃された直後のアメリカ側の呑気さなどは妙にリアルであり、「実際こんな感じだったのだろうな」と思わせるものがあるし、この呑気さこそが人間の本質であり、戦争というもの自体がやはりその本質にそぐわない行為なんではないかと思わせる。
【rain on me】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2017-06-10 08:45:32)
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