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西鶴一代女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 西鶴一代女
製作国
上映時間137分
劇場公開日 1952-04-17
ジャンルドラマ,時代劇,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
これはまたただならぬ映画ですね。

一切の妥協を排してひたすら一人の女の人間性を問い詰めて行く。この執念深さには脱帽としか言いようがない。
日本映画なのにどこか北欧の映画を見ているような、妙に普遍的な感覚を覚える。

ことに人生の重圧に耐えてなお気丈に立ち向かうお春(田中絹代)が、居並ぶ羅漢像の前で過去を振り返り
感極まって気絶する前の、あの突き詰めた表情は、どこか崇高さすら帯びている。
また、夜鷹に落ちぶれたお春が、客の求めに応じて、化け猫のふりをしてお金をもらうところなど実に秀逸。

まさにこれは溝口健二にしか撮れない傑作。
kinksさん [映画館(邦画)] 10点(2015-11-28 03:10:58)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 7.65点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.82
このレビューの偏差値 57.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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