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何かが道をやってくる のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 何かが道をやってくる
製作国
上映時間94分
ジャンルホラー,サスペンス,アドベンチャー,ファンタジー,小説の映画化
レビュー情報
 物語の前半部にて語られる 
「何時か僕が年上になってやる」
「彼女は町一番の美人だった」
「貴方が必要なものは、特製のヘアカラーです」
 等の何気ない台詞の数々が、後半にて伏線となっているのが、実に見事。

 レイ・ブラッドベリの著作といえば「霧笛」を目当てに購入した「ウは宇宙船のウ」くらしか読んでいなかったりするのですが……
 本作のストーリーラインも、非常に秀逸だったと思いますね。
 主人公の子供が遊園地で不気味な体験をして、自宅まで追い詰められる事になるという点では「ヘンダーランドの大冒険」の元ネタなのかも?

「後の展開の為に必要な部分だったとはいえ、前半を観ている間は、やや退屈」
「大人になった主人公の回想形式である為、最後は無事に生き延びると分かってしまう」
 等の欠点もあるかも知れませんが、それらを補って余りある魅力を感じられました。
 特に後者に関しては、さながら途中から主人公が交代したかのように「主人公の父親」の方にスポットが当てられており
(もしかして、主人公の身代わりとなって親父さんが死んでしまうのでは?)
 とドキドキさせられるという、巧みな仕掛けが施されている形。

 逆回転する木馬に乗る事によって、大人が子供に若返るという、とても幻想的でグロテスクな場面も良いですね。
 程度の差こそあれど、大人なら誰しもが抱いていそうな「子供に戻りたい」という願望。
 そんな願望を刺激して、心の隙間に潜り込んでいく悪魔の姿が、実に恐ろしく描かれている映画でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 7点(2016-05-22 04:11:09)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 6.40点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.80
このレビューの偏差値 59.37
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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