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ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝
製作国米,独,中,カナダ
上映時間112分
劇場公開日 2008-08-16
ジャンルアクション,ホラー,サスペンス,アドベンチャー,ファンタジー,シリーズもの
レビュー情報
《ネタバレ》  始皇帝暗殺を題材にした「HERO」(2002年)を踏まえた上で鑑賞すると、今作でジェット・リーが始皇帝を模したキャラを演じてるのって、感慨深いものがありますね。
 敵の強さや、スケールの大きさという意味合いでも今作がシリーズで一番だろうし、貴重な「悪の親玉であるジェット・リー」が拝めるってだけでも、一見の価値有りな映画だと思います。

 ただ、面白さという点に関しては……正直、結構厳しいです。
 エヴリン役が他の女優さんに変わってるとか、アレックスが幼児から大人に急成長してるのに戸惑うとか「続編映画ならではの違和感」も大きいんだけど、そういうの抜きで単品として評価しても(えっ、何で?)と思っちゃうポイントが多いんですよね。

 上述のジェット・リー演じるハン皇帝にしたって、中盤で見せる三つ首の竜の姿が迫力満点だったのに、終盤では竜に変身せず、人型のまま倒されちゃうというんだから、もうガッカリ。
 唐突に出てきて「雪山以外じゃ活動出来ないから」とばかりに、唐突に姿を消しちゃうイエティも、また然りですね。
 せっかく魅力的なモンスターを登場させてるのに、それを活かし切れていなかったと思います。

 他にも、前作と違って「死に際まで互いを救おうとする悪のカップル」を描いてるのは良いんだけど「彼らが強く愛し合ってる」という伏線が無いから、唐突で感動出来ないんですよね。
 最後のオチが「ペルーでミイラが発見された」っていうのも、凄く微妙。
 ガッカリした気分のまま映画が終わっちゃうので、何だか映画全体の印象まで悪くなっちゃいます。
 
 そんな訳で、三部作の中では明らかに見劣りする出来なんだけど……
 シリーズのファンとしては、文句ばかりじゃ寂しくなるので、以下は良かった点を。

 まず「リックが二丁拳銃で戦う場面がある」って事に関しては、素直に嬉しかったですね。
 時代設定に合わせ、主武装はマシンガンになっているのに、ちゃんと序盤で二丁拳銃姿も見せたっていうのは、ファンサービスとして正解だったと思います。
 中華街を馬車で暴走したりとか、前作のようなカーチェイス場面があるのも嬉しい。
 新たなヒロイン格となるリンも可愛かったし、特に「不死の命を捨てて」と言われ、嬉しそうに微笑む場面なんかは、胸がときめくものがありましたね。
 アレックスと彼女の恋路が、悲劇に終わったりせず、無事に結ばれる結末であった事にも、ホッと一安心です。
 やっぱり、このシリーズにはハッピーエンドが似合うと思います。

 なお、2022年現在「ハムナプトラ」の四作目は作られておらず「ペルーのミイラ」がどうなったかについては、謎のままとなってる訳ですが……
 きっとリック達なら、何時ものようにミイラを倒して、そして世界を救ってみせちゃうんでしょうね。

 更なる続編があるのなら、アレックスとリンの間に生まれた子供。
 つまりは、リックの初孫なんかが登場する事にも、期待したいものです。
ゆきさん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2022-09-11 15:48:43)
その他情報
作品のレビュー数 65件
作品の平均点 4.68点
作品の点数分布
000.00%
111.54%
246.15%
3913.85%
41624.62%
51421.54%
61421.54%
769.23%
811.54%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.49
このレビューの偏差値 51.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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