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HATCHET/ハチェット のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 HATCHET/ハチェット
製作国
上映時間84分
ジャンルホラー,シリーズもの
レビュー情報
《ネタバレ》  同監督作の「フローズン」と同じように、この映画も「痛い」描写が目白押し。

 とはいえ、あちらの精神的にキリキリと響いてくるような痛みとは違って、こちらは盛大に血が噴き出して、思わず笑っちゃうような描写でしたね。
 殺人鬼が出てくるシーンでも「ばぁっ!」って驚かすように画面下から飛び出したりして、どこかギャグの要素が込められている感じです。

 自分としては、どちらにしても残酷描写は苦手なのですが、こういったスラッシャー映画自体は好きだったりもするので、無難に楽しむ事が出来ました。
 何といっても、殺人鬼に遭遇する前の「沼地探検ツアー」の件が、妙に面白かったのですよね。
 「彼女に振られて傷心中の主人公」「陽気な黒人の男友達」「隣の席に座っている訳あり気な美人ヒロイン」という主要人物の組み合わせだけでも、観ていて楽しくなっちゃう。
 他のメンバーも「手持ちカメラでポルノ映画の撮影をする監督と女優達」「おしどり中年夫婦」「ガイド役は胡散臭いアジア人」といった具合に、個性的な面子が揃っていて、本当にワクワクさせられました。

(もう殺人鬼とか出さずに、このままおっかなびっくり沼地探検して平和に終わって、主人公とヒロインが結ばれるだけの映画にしても良いんじゃない?)
 と思ってしまったくらいなのですが、そういう訳にもいかず、やっぱり沼地の途中でボートが事故を起こし、そこから先はお約束の血煙道中に突入。
 本作の殺人鬼さんは見た目もグロテスクだし、殺し方は派手だし、テンポも良いしで、人によっては「ここからが本番」「ようやく面白くなってきた」という感じなのでしょうけど、自分としては「出て来なくて良いよ」「殺さないでよ」なんて、ついつい思ってしまいましたね。
 結末に関しても「主人公は腕をもがれて瀕死」「ヒロインも殺人鬼に捕まる」「他のメンバーは全員殺され済み」という、悲惨な状況下で唐突に終わってしまう為、どうにも後味が悪かったです。

 スラッシャー映画にハッピーエンドを求める方が無粋なのかも知れませんが、本作のように登場人物に魅力を感じてしまうと、やはりバッドエンドは辛いものがありますね。
 ジェイソンとフレディ、更にはキャンディマンを演じた俳優さんまで起用するなど、このジャンルの映画に対する愛情は伝わってくるだけに、胸を張って「傑作だ!」と言えない事が歯痒くなってしまう一品でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2017-02-14 14:08:15)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 5.00点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
3218.18%
4327.27%
5218.18%
6218.18%
719.09%
819.09%
900.00%
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作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 54.23
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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