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ラッシュアワー2 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラッシュアワー2
製作国
上映時間90分
劇場公開日 2001-09-22
ジャンルアクション,サスペンス,コメディ,シリーズもの,犯罪もの,刑事もの
レビュー情報
《ネタバレ》  ラッシュアワーシリーズって、三部作全てブレット・ラトナー監督のはずなんだけど……
 (あれ、もしかして監督交代した?)と思えちゃうくらい、続編物としての欠点が目立つ作りなのが寂しいですね。

 一応、1にあった楽しい雰囲気は維持されてると思うんだけど、何ていうか「1と2の繋げ方が雑」なんです。
 前作のラストで「カーターは中国語を話せる」ってオチになったはずなのに、実際は手帳に書いたワードを読み上げる事しか出来ないって設定になってるし、1ではビーチボーイズを馬鹿にしてたカーターが「ビーチボーイズ最高!」と言ってる辺りも、1と2の間に何があったんだよと気になっちゃう。
 シークレットサービスになれたと喜ぶカーターっていうのも、1のラストにてFBIになる事を拒否し「俺はロス市警で良い」と恰好良く啖呵を切った場面を考えると、違和感があるんですよね。
 この辺に関しては、監督というより脚本家の交代が原因かとも思えるんですが、真相や如何に。

 そんなこんなで、ちょっと褒めるのが難しい一本なんですが……
 一応「1には無かった、2独自の良さ」も、ちゃんと備わっていたと思います。

 何と言っても最大の長所は、悪役美女のフー・リを演じる、チャン・ツィイーの存在。
 林檎にナイフを投げる場面とか、戦う前に鮮やかな動きで髪を結う場面とか、もう惚れ惚れしちゃうくらい魅力的でしたね。
 凛々しさと可憐さ、その双方を備え持っており、爆発で死んじゃうオチなのが悲しく思えたくらい。

 リーが口の中にある爆弾を作動させない為、フーにキスする場面も可笑しかったし……
 父の仇であるラスボスのタンを撃つべきか、それとも正義の為に自制するかでリーが迷う場面にて、相棒のカーターが「撃て」と急かすのも、新鮮で良かったです。
 こういう場合、相棒は撃たないようにと諭すか、わざと露悪的な事を言って思い止まらせるもんなのに「俺達以外には誰もいない」とか言い出す始末ですからね。
 本作の主人公二人が、型通りの「バディ物」には収まらない魅力を持ってると示した、印象深い場面です。

 前作と同じように「休暇に旅立つ二人」という、楽しい雰囲気のまま終わってる辺りも、嬉しいポイント。
 上述の通り、続編映画としては色々と不満もあるんですが……
 これ単体で評価する限りでは、中々良く出来た映画だったと思います。
ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2022-06-24 09:20:13)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 100件
作品の平均点 5.77点
作品の点数分布
011.00%
100.00%
233.00%
399.00%
41212.00%
51616.00%
61919.00%
72424.00%
81111.00%
944.00%
1011.00%
作品の標準偏差 1.85
このレビューの偏差値 50.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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