Menu
 > 作品
 > エ行
 > AVA エヴァ
 > ゆきさんのレビュー
AVA エヴァ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 AVA エヴァ
製作国
上映時間97分
劇場公開日 2021-04-16
ジャンルアクション
レビュー情報
《ネタバレ》  「美人女優による殺し屋映画」という、そんな一言で片付いてしまいそうな内容。

 取り立てて語るような事も無い出来栄えだったのですが……
 それって要するに「際立って良い部分も無ければ、悪い部分も無い」という事であり、娯楽映画としては優れてるのかも知れませんね。
 とりあえず、観ている間それほど退屈しなかったのは確かです。

 あえて良かった部分を語るなら、冒頭の場面。
 最初に主人公エヴァに殺される男が「聞き飽きてるかも知れないけど」と前置きしてから命乞いする様は中々面白かったし、この映画を象徴する台詞にも思えましたね。
 「皆、こういうタイプの映画は観飽きてるかも知れないけど、それでも観て欲しいんだ」っていう、作り手からのメッセージみたいでした。

 如何にも怪し気で、ラスボスになるかと思われたジョン・マルコビッチ演じるデュークが「実は主人公を大切に想ってる親のような存在」として終わったのが意外だったとか、逆に良い人そうな元彼のマイケルが意外と駄目な奴だったとか、程好いサプライズがあった辺りも、何か安心感がありましたね。
 多分これ、完全に予想通りの展開だったら、退屈な映画って印象になってたと思うんです。
 でも本作に関しては「娯楽映画に必要なだけのサプライズ要素」を、しっかり備えてるバランスであり、ここは評価に値すると思います。

 映画の終わりでは「幸せな最期だった」というデュークのメッセージと共に、主人公エヴァも殺される事が示唆されるんだけど、あんまりバッドエンドとは思えなかったのも、不思議な感覚でしたね。
 案外あっさり敵を返り討ちにして、エヴァが生き延びる未来も有り得そうだし、結末を観客に委ねる度合いが高かった気がします。
 「ハッピーエンドでも、バッドエンドでも、好きなように解釈して良いよ」って優しさが感じられて、それが心地良いんだけど、ちょっと物足りなくもあるという……

 何か、つくづく曖昧というか、語るのが難しい一本でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 5点(2023-03-28 07:27:10)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 5.25点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3112.50%
400.00%
5450.00%
6225.00%
7112.50%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.09
このレビューの偏差値 47.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
AVA エヴァのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS