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ジョージ・クルーニー初監督作品との事でしたが、その力量に驚かされた一方で、どうも既視感を覚えてしまう作風。
気になって調べてみたら、脚本がチャーリー・カウフマンだったのですね。 あぁ、何かに似ていると思ったら「アダプテーション」かと、大いに納得した次第。 悩めるクリエイターが体験した悪夢のような出来事、という点が共通しているように思えましたね。 とても実話とは思えない破天荒なストーリーだったのですが、それが作中で主人公の悩みにもなっており「こんな話、誰も信じてくれない」と嘆く形になっているのが面白かったです。 リアリティの無い展開になればなるほど、主人公の心境が理解しやすくなるという構造。 豪華な出演陣は画面に彩を添えてくれていますし、コーヒーカップの摩り替えなど、印象的な場面もありました。 ドリュー・バリモア演じるヒロインの、性に開放的な小悪魔のようでありながら、何処か母性を感じさせる女性像も好み。 観賞中は、上述の「既視感」が頭の中でチラついてしまい、あまり映画の世界に没頭する事は出来なかった状態にも拘らず、そういった長所をキチンと感じ取れたのだから、良い映画だったと思います。 一連のお話が真実が虚構かを考えるのは野暮な気もしますが、一つ気になったのは、主人公の妹の名前が「フィービー」である事。 これって、かの著名な小説「ライ麦畑でつかまえて」に登場する主人公の妹と同じ名前なんですよね。 つまり、このお話も創作ですよというメッセージにも思えたのですが、真相や如何に。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 6点(2016-05-13 12:21:34)
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