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アナコンダ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アナコンダ
製作国米,ブラジル,ペルー
上映時間89分
劇場公開日 1997-09-20
ジャンルアクション,ホラー,サスペンス,アドベンチャー,パニックもの,動物もの,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》  こういった川下りを疑似体験出来る映画、好きですね。
 「アフリカの女王」みたいなロマンス物も良し、本作のようなモンスターパニック物も良し、という感じ。
 出発シーンにて、上空からグルリと回って船を映し出す件なんて、荘厳な音楽も合わさり「実際に船旅をしても味わえない程の高揚感」を与えてくれるように思えます。

 しかしまぁ、映画冒頭の説明文「獲物を呑み込むだけでは満足出来ず、捕った獲物をわざわざ吐き出して、また新たな獲物に襲い掛かる」が伏線だったと判明するシーンには、もう吃驚。
 ジョン・ヴォイト演じる悪役のサローンが、大蛇に吐き出された後、死にかけの体であるにも拘らずウインクしてみせるのだから、忘れ難いインパクトがありました。

 サローンに関しては「殺す相手の目は見るな」「見ると亡霊が付き纏うぞ」などの台詞も恰好良く、悪党には悪党の魅力があるのだと教えてくれた気がしますね。
 もしかしたら生きていて、2で再登場する事も有り得るのではないか? と思えただけに、1にしか出て来ないのが残念です。

 その他、あえて不満を述べるとすれば、贔屓の俳優であるオーウェン・ウィルソンが、散々な役どころだったという事くらいでしょうか。
 一応、最後は川に落ちた恋人を救った末に殺されているけど、主要人物の中で一番情けないキャラクターだったように思えます。
 物語の欠点と呼べるような類ではありませんが、彼のファンとしては寂しかったですね。
 ダニー・トレホが冒頭でアッサリ死んじゃうのも、ちょっと勿体無い。

 でも、その分他のキャラクターには見せ場が用意されており、バランスは良かったです。
 ヒロインの恋人役であるケイルが、昏睡状態の身体を押してサローンを倒してみせたり、気弱で嫌味なだけの男かと思われたウエストリッジが、意外な活躍を見せたりと、気持ち良いサプライズ感を味わえました。

 最後も、派手な爆発オチで大蛇を倒してくれるし「実は、まだ生きていた」なオチも交えて、二重に盛り上げてくれるしで、大いに満足。
 当初の目的通り「霧の民」と遭遇するのに成功した事も、ハッピーエンド感を強めてくれましたね。

 細かいツッコミどころはあるかも知れないけど、観賞後は、そんなの気にならなくなる。
 楽しい映画でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 7点(2017-08-22 06:34:25)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 210件
作品の平均点 4.71点
作品の点数分布
031.43%
162.86%
2209.52%
3157.14%
44420.95%
55325.24%
64119.52%
7188.57%
873.33%
910.48%
1020.95%
作品の標準偏差 1.80
このレビューの偏差値 57.08
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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