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《ネタバレ》 端的に言えば、消化不良。
中盤の高揚感はいい。頂けないのは、序盤のイクメン家庭のエピソードがくど過ぎ。 「イクメンとは名ばかりの、クズ親父でした」を、描くのに時間掛け過ぎ。披露宴2次会で新郎に モノを投げる友人達に、共感すら覚える。その辺は、描くより説明にでもしてくれ。 で、変な盛り上がりの末の結末が、???過ぎて、各自勝手に解釈してねのスタンス。 序盤のグダグダを辛抱したのに、期待させといて途中で放り出される苦痛。耐え難い・・ どなたかの「来る来る詐欺」の評価で、嫌な予感90%でしたが、確かに結末は来なかった感じ。 原作知らないのでアレですが、勝手な想像はできない事はない。 最強霊媒師とその軍団は身内の反乱で邪魔されて、勝利できず悪霊と差し違えた? で、霊媒師の妹のカップルは、駄目夫婦の娘と3人で生き残った? ただなあ、それを描かず、唐突にシーンが飛び、挙句に娘の夢の中「オムライスの国」とかを ほのぼのと見せるセンスは、ホラーの本編より100倍の破壊力を見せ付けてくれた。 褒めてません。せっかくの映画を破壊して終るセンスに、顎が外れそうなんです。 人間の心の闇に付け込む悪霊。 で、家庭の現実から逃避して、ブログの中の自分に酔いしれる親父。 そのストレスで2歳の娘にやつ当たりしまくり、育児放棄して浮気をする母親。 そんな母親を相談にのるついでにネンゴロになる父親の親友。 それぞれが抱える精神の影の部分により、次々と悪霊の餌食になる展開。 戦うべく対峙した3人も、それぞれが隠していた影の部分によりダメージを 受ける終盤。弱点の無い筈の、姉の霊媒師ですら、悪魔との戦いの為に子供を犠牲にしようとして 葛藤した結果、精神に隙ができてしまい悪霊に負けそうになり、最後の手段に出た・・? のかな 中盤の盛り上がりと小松菜奈と松たか子の姉妹霊媒師は、なかなか良かった。それだけかな 話がどうとかではなく、見せ方・終り方が面白くない。 そうじゃないだろ感が充満。 ただ、解釈が変れば、印象も変るかもなので、原作読んでみますか・・? 気は進みませんが・・ 追記・・小説読みました。一部理解に苦しむ描写があり、映画と比較出来るまでには至って無いのですが ハッキリとした差は、母親の生死の件ですねえ。原作では母親は生き残ってます。 映画では、トイレのドアからひょっこりはん的登場の「ぼぎわん」ですが、原作では便器から登場・・(笑 右腕奪われた霊媒師も、原作では直後に死亡してまして、リベンジに来たりはしません。 そして悪霊の登場場面、原作は割と具体的な形で来ました。映画の抽象的な戦闘とはかなり違う。 で、映画では描かれない琴子の生死・・、原作の方では生き残って後始末してました・・。 また、原作には「オムライスの国」は出て来ませんし、それよりも最後に不吉な光景があります。 除霊が完璧ではなかったという暗示なのか・・?? と、結構違うストーリーです。 で、これらの改変がどんな意義があるのか? 孤児になった千紗が真琴の許でオムライスで本当に幸福になれるのか? まあ誰にもワカリマセン。 いずれ、悪魔祓いがテーマの原作を、大袈裟なイベントにする事でエンタメ要素大盛りにした点は 良かったと思いますが、悪魔の正体を描写する事から逃げたという印象は、確信に変わりました。 どうしても褒められない・・ ので、点数は変えませんです。 【グルコサミンS】さん [映画館(邦画)] 3点(2018-12-27 18:47:05)(良:2票)
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