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《ネタバレ》 前作ファントム・メナスと比べると、雰囲気は格段に良くなった。前作公開後、浴びせられた多大なる批判に耳を傾けたのだろうか。
雰囲気の違いはダークさである。前作は物語順的にライトサイドに位置付けられていたのだろう。作品全体の明るさも徐々に暗黒面に染まっていくように意図したか ファントム・メナスのファミリー向けかと思うような画面の明るさがスターウォーズとはハッキリ合わなかった。 本作で描かれた惑星コルサントの夜はもろブレードランナーの暗さ。これこそがスターウォーズの同族なのだ。 パドメを襲う虫やしくじった女賞金稼ぎが死の間際に醜い本性を晒すなど、テイストとしてはいい感じだ。 反面、前作と変わらぬダメさもあった。まず、アナキン。ちょっとは成長してダークさを身に纏ってきたのかと思いきや、結局本質的には変わってなかった。 時には非情な手段に訴えてでも、完全勝利を目指す天才。そういったキャラクターを求めていた。期待は裏切られた。ただのワガママな青二才ジェダイだった。 あれで予言の調和うんたらかんたら最強のジェダイになる男とか言われても。いやいや、普通のジェダイにしか見えなかったが。負けてるし。 ダークヒーロー的な魅力っていうのかな、そういうの観たかったのに、ただの青二才延々みせられて、すっかりアナキンはどうでもいい派になってしまったよ。 母の仇タスケン部族を女子供まで皆殺しにした、とセリフで言うばかりで肝心なその画がない。映画で、映像がないなんていうのは、そういう事実がないのと同じだよ! 年齢制限なんかに縛られて、サーガの重要な見せ場が無くなっちゃってるよ! そしてもう一つ。ファンサービスのつもりなんだろうけど、人気キャラのボバ・フェットの掘り下げ。あんなほのぼの親子なんか見たくなかったよ。せっかくのミステリアスが死んだ! 戦闘シーンの数々はとても良かった。正直、期待よりも面白かったよ。 【うまシネマ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-25 01:43:25)
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