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復讐は俺に任せろ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 復讐は俺に任せろ
製作国
上映時間90分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,犯罪もの,刑事もの,ハードボイルド
レビュー情報
《ネタバレ》 ラングにしては通俗的過ぎる家庭描写だなと思っていると、一瞬にしてこちらの違和感を瓦解させる演出を持ってくる。本作についてもラングは完璧な世界を構築していると思う。

それは観客の感情操作を含めてであり、我々はもう冒頭からどっぷりとラングの術中にはまってしまう。
リー・マーヴィンとグロリア・グレアムの絡んだ暴力描写やグレアムが顔面半分を隠蔽されるという悲痛な画面は判りやすく心を揺すぶるが、例えば、バーでリー・マーヴィンから折檻を受ける女としてワンシーンだけキャロリン・ジョーンズが登場する、このシーンなんかもリー・マーヴィンの非情さを印象付けつつ映画のテンションを上げる見事な演出だ。ストーリ上もグレン・フォードとグロリア・グレアムの出会いのシーンであり、ここから映画がギアシフトするという重要な役割を担うシーンだが、それ以上にリー・マーヴィンの折檻自体、キャロリン・ジョーンズの怯え方自体が観客にじわりとした不安感を与え、それがボディ・ブローのように徐々に効いてくるのだ。

或いは、自殺した警官の未亡人を演じるジャネット・ノーラン(かつてオーソン・ウエルズの元でマクベス夫人を演じた女優)のなんとも狡猾なそれでいて落ち着き払った悪女としての描写も見事なもので、ラスト近くでグレアムと対決するのだが、私にはマーヴィンやグレアムと同じぐらい重要な位置付けだと思える。
ゑぎさん [映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 06:10:51)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 6.90点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.64
このレビューの偏差値 61.52
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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