Menu
 > 作品
 > チ行
 > チザム
 > dreamerさんのレビュー
チザム のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チザム
製作国
上映時間112分
ジャンルアクション,ウエスタン,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画「チザム」は、西部劇の王者ジョン・ウェインが「勇気ある追跡」でアカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞後の初めての作品で、当時62歳のジョン・ウェインはすこぶる元気がいい。

西部史に名高いリンカーン郡戦争の中、ニューメキシコの広大な原野に牧畜王国を築き上げ、冒険と波乱の生涯を送ったチザム(ジョン・ウェイン)の実録の映画化作品だ。

チザムの親友のジェームズ・ペッパーにベン・ジョンソン、彼らと対立する黒幕の親分ローレンス・フィーにフォレスト・タッカー、連邦保安官パット・ギャレットにグレン・コーベット、無法者ビリー・ザ・キッドにジョフリー・デュエルという配役で、西部劇ファンとしては嬉しくなる顔ぶれだ。

この映画は銃撃戦やスタンピードという牛の大暴走などの見せ場も多く、西部開拓史上に名高い人物たち、特に、後に宿命の対決をすることになる無法者ビリー・ザ・キッドと名保安官パット・ギャレットの若き日の姿(といってもビリー・ザ・キッドは21歳でその生涯を閉じた)が、描かれているのも興味深い。

しかも、ビリー・ザ・キッドと言えば、左ききのガンマンとして有名だが、この映画では史上初めて右ききで登場してくる。
彼の写真が実は裏焼きだったので、ずっと左ききだとされてきたが、右ききが本当だったのだ。

かつて二挺拳銃のジョニー・マック・ブラウンをはじめ、ロバート・テイラー、オーディー・マーフィー、ポール・ニューマンと、歴代の左ききのビリーはみな魅力的だったが、それだけに、この映画の右ききのジョフリー・デュエルが扮しているビリーが少し見劣りするのは仕方がないだろうと思う。

この映画は実録とは謳っているが、実説とはかなり違っているものの、とにかく、牛の大暴走場面あり、ガン・プレイあり----と、西部劇ならではの見せ場を次々と盛り込むサービスぶりで、かなり爽快感が味わえるのは確かだ。

ベテランのアンドリュー・V・マクラグレン監督が悠々たるタッチで西部劇の楽しさ、面白さを詰め込んだ作品になっていると思う。
dreamerさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-21 15:41:54)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 5.57点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3114.29%
4114.29%
500.00%
6342.86%
7228.57%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.40
このレビューの偏差値 52.19
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
チザムのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS