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忍びの者 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 忍びの者
製作国
上映時間104分
劇場公開日 1962-12-01
ジャンルアクション,ドラマ,時代劇,シリーズもの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 忍術使いの石川五右衛門を主人公にして、社会派の山本薩夫監督が人間性抹殺の人間ドラマを描いた「忍びの者」を鑑賞。

伊賀の国。百地三太夫(伊藤雄之助)の部下として忍術の技に優れた石川五右衛門(市川雷蔵)は、三太夫の信頼を得てその家に出入りを許され、三太夫から冷たく遠ざけられている妻イノネ(岸田今日子)に誘われ関係を結ぶ。

その秘密を三太夫につかまれ、生かしておいてやるかわりに織田信長を暗殺しろと五右衛門は命じられた。
ここから、五右衛門の苦悩が始まることとなる。

山本薩夫監督は、当時の兵法としての忍術を、絵空事としてではなく、実証的に再現して視覚的な興味を盛り込みながら、闇に生れ、闇に死ぬのを掟とする、忍者の"非情の世界"に迫っていく。

三太夫の砦や家屋の構造が、閉ざされた暗い世界の妖しさを伝え、三太夫と五右衛門の対決が、人間抹殺の緊張感をみなぎらせる。

だが、惜しむらくは、物語全体の流れは時にとぎれ、もっと五右衛門の苦悩を凝結させて、じっくりと見せて欲しかった気がします。
もちろん、テーマとしても、見せる時代劇としても、異色の映画で見応えのある作品であったと思います。
dreamerさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-03-15 14:49:02)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 6.54点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.93
このレビューの偏差値 55.34
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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