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《ネタバレ》 制作の過程をめぐっていろいろと議論はあるが、やはり名作のひとつに挙げられるだろう。
われわれ日本人は、特に長谷川等伯筆のダルマのような信玄の肖像画が教科書段階から脳に刷り込まれているため、仲代の信玄像はどうもしっくりこないのは確か。 だが、そういった先入観を抜きに、自分を欧米人と思って観ると(笑)、物語、映像美、ダイナミズム、どれをとってもやはり重厚な逸品だ。ただ、、、やはり仲代には信玄公は演じられても、泥棒の影武者は違和感があった。彼が演じると、豪放な泥棒というより、知能犯、詐欺犯に思えてしまうんだよな。ここは、勝新、あるいは本来は三船だろう。 それと、この映画で一番好きだった場面。影武者が隊列を前に激を入れて、調子に乗って落馬してしまうシーンが、実は仲代ではなく本当にエキストラが演じていたことを土屋嘉男さんのエッセイであとから知ってショックだった。仲代がこんな演技ができるのかと関心していたからだ。とはいえ、そこまで監督のトータルな演出だったとすると9点。 【いそろく】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-06-02 21:18:14)
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