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虐殺器官 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 虐殺器官
製作国
劇場公開日 2017-02-03
ジャンルアクション,SF,戦争もの,アニメ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  すごく面白かったです。虐殺器官とは人間が戦争やホロコーストを起こしてしまうには、脳内の特別な器官が発動するのではないかという推測に由来します。しかしこの行動はエーリヒ・フロムやスタンリー・ミルグラムらの学者によって、人間が難しい判断を他人にゆだねがちで、しかも間違いと分かっていても従ってしまうある種の「間抜けさ」から逃れられないことが証明されています。
 そうは言っても未開の社会には戦争はあっても皆殺しをする虐殺戦争はなかったわけで、それら平和な戦争はパプアニューギニアの山岳部族の一部にも近年までみられた文化でした。この映画では非常に上手に、またSFアニメのカッコよさを損なわないままに虐殺戦争を行う人間および集団の意図が、所有や貯蔵されたものを略奪するためと説明されていました。その部分が哲学的であり、いわば考古学的ともいえる部分です。とにかく私の説明以上に満足感の高い作品です。
hiroshikasugaさん [映画館(邦画)] 8点(2018-06-09 16:13:02)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 5.78点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 57.26
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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