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スパイダーマン:スパイダーバース のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スパイダーマン:スパイダーバース
製作国
上映時間117分
劇場公開日 2019-03-08
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー,シリーズもの,漫画の映画化,CGアニメ
レビュー情報
《ネタバレ》  映像表現は、現状アニメ史上最高クラスの映像といってよく、観てると、過去の名作のかっちょいいフレーズをいいとこどりで取り入れまくってよくこんな完成度の高い異次元レベルの作品を構築したものだと感心しました。

 ただ技術的にすごいだけだと、数年後にはこれくらいのレベルのものが陳腐化してごく普通当たり前になるのかなあ、というのは思いました。
 とはいうものの映像の未来を先取りして見せてくれる作品ではあった。

 ストーリー面については、それまでただの学生だった主人公少年が、様々な経緯を経てヒーローとして目覚めるという、まさに王道ストーリーで瑕疵もなく非常にうまく処理されてますが、それ以上でもそれ以下でもないという印象。特にヒーローとしてまだ準備できてない状況から、真のヒーローとして目覚める展開はいまひとつインパクトに欠けて、映像でごまかしてるけど、そこまでかあ? と思ってしまいました。
 登場人物が非常に多くてそれぞれのエピソード消化に時間を取られて、たっぷり描けなかったのかなと思いますが、ヒーロー誕生の物語としては正直物足りなかったです。

 あと、多次元のスパーダーマン(スパイダーウーマン等)が次元転送装置で主人公の次元に集まってきて、毎回毎回目覚めるときに身近な人の死を乗り越える展開が必ずあるというメタ視点を入れて、それは仕方ないことで共感できるのは私たちだけという解説がされるんですけど、そういうメタ視点を入れるなら、なぜ毎回毎回大切な人を制作者は殺すのか、というところに憤りを覚えることなく何事もなくスルーされるのが、メタストーリーとしてかなり軟弱でいまいちかなと思ってしまって、すみません。ひねくれた作品ばかり見てるもので^^;

 というわけで、難癖めいた引っ掛かりを個人的には思ってしまったのですけど(失礼)、とにかく映像はとてつもなくすばらしく(ひゃっほう!)、ストーリーもきちんとしていて、スパイダーマンやマーベル作品のファンに向けたかゆい隠しネタもたくさん盛り込まれた、とてつもなく良い作品なので、今のうちに観られるのがよろしいかと思われます。
simさん [映画館(吹替)] 7点(2019-03-16 12:11:38)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 7.12点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.94%
5514.71%
6720.59%
7720.59%
8514.71%
9823.53%
1012.94%
作品の標準偏差 1.55
このレビューの偏差値 49.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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