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《ネタバレ》 映像はとにかく美しく最高で、前作で決着のついてなかったエルサが本来の自分のあるべき姿を獲得していく過程は、映像としてとても感動的で素晴らしかったです。
しかし、断片的イメージは技術の粋を尽くした素晴らしいものであるものの、話のつながりとしては結構弱くて何となく旅してる感がぬぐえず、エルサとまともにコミュニケーションする相手が基本的にアナしかいないので、人間関係が薄いなあって感じがあり(この二人の関係も今回はあまり起伏がなく)、アナとクリストフの関係も序盤中盤上手く行かせないためのすれ違いやり取りがあからさまで結構イライラするのと(クリストフの歌もコメディとしてスベってるのをさらに助長する感じで乗り切れず)、自然主義的オチも、ダム大国日本の感覚からするとかなり安直だしスケールも小ぶりだし微妙なところよのう、て感じでした。 売りの音楽・曲については前作ほどのキャッチーな曲はないものの、北欧&ネイティブアメリカン? の土俗歌をベースにしたあるあるな感じの曲で結構好きでしたが、ストーリー上最も重要な「北から聞こえてくる声」が、歌なのか、悲鳴なのか、中途半端なヒステリックな声に聞こえてしまって、あれさえ、美しい、何らかの情感を強く掻き立てる声としてきっちり聞こえてたらまだ話の推進力として説得力が付けられたのではないか(そういう話は結構好き)というところに、惜しいなあ、と思いました。 【sim】さん [映画館(吹替)] 6点(2019-11-30 14:09:33)(良:2票)
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