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《ネタバレ》 おじゃ魔女はそんなにしっかり見てないので、そんなに思い入れはなかったのですが、元おじゃ魔女ファンの3人女性がひょんなことで知り合って、いろいろあって、友情を深めて、それそれの生きる道を見定める展開は昔のおじゃ魔女テイストがよみがえってくる感じで、それなりに良かったかと思います。
ただ、主人公たちがもうすでに大人なせいで、序盤で降りかかってくる苦境がわりと現代的にシャレになってなくて、たとえば吉月ミレのパワハラ案件なんかは、今の、大手企業のコンプライアンスとして一発アウトなので、労働基準局等に訴え出れば即指導が入るレベルなんですけど、なんかうやむやに処理されるし(退職願を経由せずにいきなり退職届(辞表)を出すのは今風と思いました。法律では2週間前までに退職届(文書なしでもOK)を出すことが認められており、最近はもう出社すらせず退職代行をエージェントに頼むだけで即退職できるご時世ですし)、川谷レイカの件もストーカー/DV関連ですよね。長瀬ソラが発達障害の子にたまたま当たった? の件は、けっこう今風で良いと思うんですけど、ただ対処としてあれで良かったのかは微妙な難しいところだなあと思ったりなんかはしました。 個人的には吉月ミレの件が一番身近で気になって、あの、映画業界とかアニメ業界って結構相当に就業状況がブラックなので、仕事環境がどれくらい悪いのが、違法行為か・あるいは現場の意地悪レベルで許されるのか、という境界線が、けっこう世間知らずでアウトなまま作品に出されてしまう事案が非常に多いと思ってるんですけど、本作もそうだったなあと思いました。サービス残業はそれだけで一発アウトですよ、というくらいの認識は欲しい。 で、メイン3人の友情の話は良い感じでしたけど、それ以外が総じてゆるくて、子供キャラなら許されるけど、大人の環境だとリアリティとしてちょっとアウト気味だよなあというのがあり、結局この作品の対象視聴者はどういう人を想定してるんだろうというのが中途半端でよくわからないまま終わってしまった印象です。 友情を強調するために、枝葉のエピソードは大体あまりうまく行かない(吉月ミレが想定外にうまく転んだくらい?)演出にしたのかもしれませんが、うまく行ったかというと微妙だなあという感じでした。 そんなところです。 【sim】さん [映画館(邦画)] 6点(2020-11-21 16:58:41)
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