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《ネタバレ》 ちょっと自分には合いませんでした。
他の人たちは、割とリアル寄りの自然な演技で静かにいい感じの雰囲気を醸し出してるのに対して、草彅剛の演技&セリフがコテコテ過ぎて、現実世界の真っただ中に半沢直樹が突如降臨して倍返しだ! とか土下座しろ! とか言い出すみたいな、リアリティのレベルが全然合ってない感じ。 セリフもくどくて、そこまでの表情や動きで十分感情は描けてるのに、わざわざくどく説明台詞を入れて要らない解説をするとか、それだけならいいんですけど、言ってる内容が話の流れからすると微妙にずれてて、いやそこまで言っちゃうとなんか話として変わっちゃうだろうみたいな、草彅剛は、私の感じたのでは、セリフを言わない時がいちばん良くて、あの哀愁ただよう美しくも闇を秘めたたたずまいをただ撮り続けてくれてる瞬間の方が良かったです。 そういうのが積み重なって、話の最後の辺は、映像的にきれいなのに、もはやホラーにしか見えなくて、ちょっとギャグかと、内心爆笑してしまって、なんか済まない感じになってしまいました。 とはいえ、割と踏み込んだエグイ場面を体当たりで熱演されたのは、すごいなと。 ただ、表現的に、ネガティブな印象/偏見を視聴者に付けてしまいそうなところがあって、そこはどうだろう、と思いましたが。 新人の、服部樹咲と水川あさみは、演技が自然で素晴らしく(二人の交流のふれあいと過去絵の掛け合いとかすごくいい)、バレエも見事で、特に服部樹咲は話が進むにつれて、どんどん輝くような美しいカリスマを発揮して、将来がとても楽しみだ、と感じました。 あと話の展開が、白鳥の湖をなぞる感じにされたのでしょうか、あの辺の話って、愛のためにとりあえずしねばそれこそが至上の愛と短絡するパターンだったりするのをそのままこの映画では踏襲してるので、それはちょっと今の死生観では納得しづらいかなあと、いや、さっさと医者に連れてくか、携帯あるんだし119で呼べばいいのに、とずーっと思ってしまった感じでした。 そんなところです。 【sim】さん [映画館(邦画)] 4点(2020-09-30 21:42:04)(良:1票)
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