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《ネタバレ》 どだい、世の中に100%自分の思いどおりになるものなんて存在しません。人間関係なら尚更です。もし、限り無くソレに近いモノがあるとすれば、個人作業で完結する純粋な芸術の分野くらいではないでしょーか。
その意味では本作の主人公は文学者で、かつ自分の書いたとおりにひとりの人間という実在の存在を操れる、というその行為自体は、結局のトコロ「芸術家が自分の芸術を思いのままに為す」ということを表している様にも思われます。そして、それは本作では最終的に破綻して終わります。その意味するトコロは何か? あくまで個人的な解釈ですが、それは結局「芸術家も神ではない」とゆーことかとも思いました。芸術家もひとりの不完全な人間であるからこそ、そもそも100%の完全を求めてはならない、と同時に、だからこそ自分の内なる世界に在るものだけで自分の芸術を完成させようなどとしてはならない、という戒めとでも言いますか。それはもしかしたら芸術家に限らず、万人の万の事に言えるコトかも知れませんが。 個人的には、このラストはあまり好きではありません。ちょっと脈絡が繋がっていない(取って付けな)様にも思えるのですよね。後半のスリル溢れる部分の盛り上がりが秀逸だっただけに、率直にそこはやや残念に感じました。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-12-16 01:21:46)
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