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検察側の罪人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 検察側の罪人
製作国
上映時間123分
劇場公開日 2018-08-24
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 うーん…仕事において「優先順位」って、結構ナニよりも大事だったりしますよね……

そこかしこまで行き届いてシャレオツな画づくりだとか、役者の演技にしても(主演2人も含めて)決して悪くはなかったとも思うのです。ただ如何せん、本筋のサスペンスとしてのお話の内容がまずは薄っぺら過ぎます。特に、中盤以降で最上が犯した2件の殺人はあまりに短絡的とゆーか、少なくとも「してやられた!」とか「鮮やか!」とかいうサスペンス的な醍醐味には全く為り得ないバカっぽさでしたよね。正直、これは起承転結でいったら「転」のエピソードですよ(=つまり、この感情移入が難しいホドに馬鹿げた犯行を主人公が見事に暴く結末こそを我々鑑賞者は希うのであって、ソレに答えるのがサスペンス映画の務めではないか、と)。

そしてこの通り後半は内容の酷さも然ることながら、また駆け足&テキトー&無駄っぷりもとにかくま~酷いのですよね(=正直、残り30分くらいまでにはもう2点は付けても好いかと思ってたのですが)。取りも直さずソレは、まず前半でキムタクが如何にカッコ好いかを描くことに注力し過ぎて結果「起承」まで話が進むのに1時間以上掛かっているコト、そしてコレもとにかく登場人物が(本当に無駄に)多すぎるというコト。ラスト付近は「寄り道」のエピソードもマジで要らないモンばっかでしたね~キムタクの「誕生日」の話とか、ニノと吉高由里子のセックスだとか、あと議員の葬式あたりは完全にブラック・コメディですし…(重ねて、他にやるべきコトが幾らでも在っただろと)…こんなコトは言いたくないのですケド、所謂「ダメな(大作)邦画」の見本の様な作品にも思えましたかね(見てくれがちょっと「ゴージャス」なダケ、という)。

今一度言わせて貰うなら、主演2人についても演技自体は別に悪くなかったと思います。キムタクは単独でも大いに客を呼べる役者なのですから、ゆーて彼のカッコ好さをメインディッシュに映画を撮るってのはコンセプトとしては決して間違いではない…とも思ったりね。でも、それにしたって後半は(前述どおり)彼とてカッコ悪過ぎ・アホ過ぎで、逆によくこんなダサい男をキムタクが演り切ってくれたな…とすら思うレベルでして。二宮クンは、中盤で一発ブチ切れる(+前述どおり吉高由里子とセックスする)以外は、実は特にナニもやってなかった…とも思いましたが、まァ~やっぱ(ダブル主演の片割れの)彼すらもそーいう「ぞんざいな」扱いだってのが、本作のバランスの悪さの証左…とも思えますですね。。

正直、近年の邦画では(個人的には)コレもワーストクラスですね。
Yuki2Invyさん [インターネット(邦画)] 3点(2022-04-14 19:07:40)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 5.16点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.69
このレビューの偏差値 42.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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