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《ネタバレ》 物語自体は物哀しく、不幸に捻れた人間関係と残酷な運命に満ち満ちている。しかし、そこで奏でられる音楽はどれも暢気なまでにただ美しく、その中で人々は本当に楽しそうに歌い踊り、笑い合う。
その情景は、物語の雰囲気どおりの透き通った悲哀を確かに醸し出すと共に、その上に一筋の光明を投げかけるかの様だ。すなわち、それでも愛おしい一瞬がそこにも、その人生にも確実に在ったのだろう、という。 詩的で落ち着いた台詞回しには同時に「力」が感じられ、映画全体を一つの映像詩に纏め上げつつ、作品に得も言われぬ静かなパワーをもたらしている。意外なまでに、実に力強い印象。 ※監督の作品をいくつか観てきていますが、率直に好みの割れそうなつくり手だと感じますね。ズバリ、合わない人には合わなそう、てか。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-10-19 04:55:21)
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