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《ネタバレ》 いや~超ッ絶パワフル!!キレッキレ!!日々の陰鬱な気分を吹っ飛ばす、実に爽快なホラーでした。大満足。
とは言え序盤~中盤にかけて真相に向かって暫くモヤモヤしてゆく部分は、そのメイントリックが結局「イマジナリー・フレンド」だろうが「ヴァニシング・ツイン」だろうが決して観たコト無くはないよーな話にも思えており(=なんだかんだ結末がソッチのカテゴリーに帰着してゆくのはほぼ間違い無さそーな…つーか)、その在り来りさをショック描写(或いは部分的にはアクションとも言えるソレ)のキレ味や、ワリに凝ったカメラワーク、そして臆面も無くガンガン放り込まれるCGの端的な高水準さ、といった個々の要素のつくり込みで観せてゆこうという作品に見えているのですね。その意味では、ある種手堅い横綱相撲の様な作品にまた思えてた…とでも言いますか(流石は「横綱」ジェームズ・ワン、てか)。 しかし今作、本質的には結局オチの内容自体は前述の想像の範囲を大きくは外れないものの、その「異形さ」とゆーのが諸々ちょっと一般向けホラーの水準を逸脱してると言って好いレベルでして、ソコは間違い無く(好い意味で)従前の期待(あるいは王道なA級ホラーとしての序盤からの流れ)をブチ裏切ってくれた…と思いました(ガブリエルの正体が顕かになったシーン、映画館で間違い無く「ヒェッ…」て声が聞こえましたのですね)。そっから先の大暴れ・カッ飛ばしぶりはもう中々に凄まじく、横綱だと思ったらこれヒグマ(=もはや人外)でしたね。結論、近年稀にみる抜群のキレ味だったと言ってよいと思います。 しかし、私ですらラスト30分には薄っすらと「やりすぎ?」感も覚えるよーな有様で、コレは多分ふだんホラー観慣れない人には少~し刺激が強すぎる…かも知れんですね(エンドロールでまた館内がエラくザワついててですね…こんなのも久し振りで…)。その意味では、オーラスは存外にアッサリ暢気にグッド・エンドの方に倒れてゆく…てのも、実は高度なバランス感覚の為せる「技」かとも思いました(=コレって適切だなあ、と率直に)。重ねて、決してレベル低くもないケド全体としては「緩」な前半と、全力全開に「急」な後半のメリハリ、等、総じて隅々までかなり行き届いた良作だったと思います。コレは是非映画館で! 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 8点(2021-12-03 23:42:13)
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