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《ネタバレ》 いちおう、実在の都市伝説をベースにした話だとゆーのが、今作中でも中盤に描かれていたビデオにまつわるエピソードなのですね。つまり、主人公の彼氏の元に届いたデジカメに、そのカメラの(神隠しにあった)持ち主がハイキングに行く様子が映っているのだけど、そのハイキング一行の行列の末尾には不気味な紅い服の少女が付いて(憑いて)来てた…とゆーのと同じヤツがかつて台湾の心霊番組で紹介されて騒ぎになったというコトらしいです⇒この作中でのカメラのくだり自体は、ちょっと唐突だし無理筋だし(=誰がカメラ送って来たねんな!と)で少しムム?とも思ったのですケド、後から調べるとこーいう事情だったのですね(成程ね…)。んで、この超自然的存在とゆーのが作中では「魔神仔(モアシンナア)」と呼ばれておって、コレってのはまた同様に台湾に伝わる古典的な方の妖怪だ…というコトっすね。昨今日本でもまた流行り出した類いの、そこそこ有名な(都市伝説的)元ネタがあって親しみ易い系統の娯楽ホラー、というジャンルかと思えますね。
作品自体は台湾でも当時大ヒットしたとのコトで、私もホラーとしては比較的好く出来た方の作品だと率直に感じますね。まずは、全体的にトーンを落とした暗い画面づくりを終始貫いた上で、ソレを効果的に利用して「見せない」コトの怖さを(特に序盤~中盤で)大いに醸し出していた点は非常に好みの質感でありますし、この部分は所謂ホラーの文法にも比較的正しく則るコトが出来ていたと思われます。とは言え、終盤はまたCG全開でチープにソレらをモロ見えにしてゆくのですケド、まあ中華・香港・台湾方面ではコレもよくあるコトですし、大見せにするソレ自体は森の中で暗くてまた不気味だったので(ホラーの終い方としては)別に悪くはなかったかな~とも思います。 ただし、明確な減点要素もニ点ほどありまして…一つ、今作って最初は、主人公の彼氏の男のコの方、が主役みたいな始まり方をするのですが、その彼は中盤で敵に襲われて居なくなってしまって⇒そこ以降は(真の主人公である)女性の方がメインとなってゆくのです。が、コレは別にホラーに限ったコトでもないとは思うのですが、殊ホラーにおいては途中で主人公=我々がソコを通して超常現象を見てゆく「視点」、が変わるのは展開運びとしては極力避けるべきコトだと考えてます。お化けの見せ方については前述どおり、徐々に徐々により多くを見せる様にしてゆく…という点で適切な盛り上げ方ができていたのです。が展開運びの方については、中盤で(それまで主人公に思われてた)男のコが襲われて⇒以後視点が女のコの方に移る、となると、その時点で一旦流れが切れてしまう=恐怖自体の盛り上がる山が二つになってしまってもう一度仕切り直さないといけない、と思われるのですよね⇒ソコは、基本は一本道で好いとゆーのが私の意見なのです。もう一点、元ネタがあるが故…なのかも知れませんが、結局このホラーモンスターとゆーのはその「目的」が若干あいまい…ではありますかね⇒ナニがしたいのか・(逆に)ナニをすれば退治・調伏できるのか、が不明瞭。。まあ、その辺りは続編で詳らかにされるのかも知れませんが… 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-09-19 23:08:39)
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