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ザ・ミソジニー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ザ・ミソジニー
製作国
上映時間77分
劇場公開日 2022-09-09
ジャンルドラマ,ホラー,サスペンス,オカルト映画
レビュー情報
《ネタバレ》 監督の前作『霊的ボリシェヴィキ』は公開当時に観てて(+何なら『発狂する唇』『血を吸う宇宙』とかも随分昔に観ては居る)んで今作を観て、少~し「(そっちを)観直さないとダメかもなぁ…」と思ったので『霊的…』については今回再見してます。するとやはり、方向性としては酷似してるな…とゆーか、どっちの作品も率直に・大いに評価は割れるタイプのホラーかとは思うのですが、私自身は決して嫌いな方のヤツではなかったりするのですよね。ホラーとして根本的に、兎にも角にも「不可解・不条理」である(or だから決して何もかもを「説明しすぎない」)とゆーのは、コレってワリと(最早)古風な価値観なのかも知れないのですが、恐怖という概念の持つべき・に持たせるべき非常にエッセンシャルな要素だとは(個人的には)捉えていたりもするのですよね。今作は、前作から更に更にその部分を尖鋭化させているとゆーか、第一印象としては正直「舞台劇=不条理演劇」ぽいみたいな感じをごく強く覚えるのですよね。でもソレって思えば・観返したら確かに、前作もその時点で結構高度にそーいう感じだったのです⇒ケド(重ねて)今作の方がより大いにそーなって居る、と思えたのがまた確かなトコロではありまして。

その点も含めて、改めて今回この二作品を観直して、どっちもそんなに悪くはない⇔ケドどっちかちゅーたらこっちの方が好き、みたいな評点にしているのには、大きく理由(となる要素)が二つあります。一つは、ゆーて二作品どちらも「テキスト」が悪くない…とゆーか、登場人物の対話や一人語りのシーンの台詞とゆーのは(ホラー的にも文芸的にも)まあまあ面白みが在ると思えている⇒ケド、比較して今作の方がよりそー思えている、というトコロですかね。もう一つは、シンプルに、ソコに加えて端的な演技のクオリティについても今作の方がより濃密・凝縮されて優れたモノだったと感じられたコトですかね⇒河野知美さんという方は、よく見たら前作にも(チラっと)出てらしたよーですが、最近じゃあ全然別の作品でもチョイチョイお見掛けする様になって来ていて、個人的には今後ちょっと追っかけてみよーかな、と思ってるトコロではありまして。

勿論、前述どおり、こーいうの好きじゃないって方だと評価もクソも無い…みたいな(ごく高度な不条理系)作品であるとは思ってます⇒加えて重ね重ね、そのコト自体は前作よりもだいぶ高度になってしまっても居て。特に終盤、正直全くよく分かんない展開に陥ってゆくコトについては「コレはそーゆうモノだから=そーゆう風にするコト自体がそーゆうコトだから」と思えないとモ~どーにもなんない…みたいなヤツだとも思うのですよね。その上でもう一個プラス、コレまた前作も今作も同じ様なコトではあるのですケドも、それでもどっちの作品もまた「ただ不条理・ただ舞台風・ただ文芸的」みたいなコトにも為り切れては居なくって、何でかチョコチョコ普通の娯楽ホラー的に(物理的に)音とか映像エフェクトとかで何らかの効果を出そうとして来る場面が在る…のですケド、ソコに関しては逆にハッキリ「レベル低い」と思っちゃうのですわ⇒正直どれもかなりチャッチい代物なのですよね。結論、私の今作のこの評価とゆーのは、その辺りを掻い潜りに潜り捲ってのモノであると、ただし加えて、そーであってもやはり今作のこの「方向性=如何にして恐怖という概念を映画の中に表現するか」におけるある種の「希少性」については、個人的にはまずまず好ましく思えている、というトコロは最後に今一度申し上げておきたいのであります。以上。
Yuki2Invyさん [DVD(邦画)] 6点(2024-05-24 00:06:28)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 5.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.50
このレビューの偏差値 70.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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