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オネーギンの恋文 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 オネーギンの恋文
製作国英,米
上映時間106分
劇場公開日 2000-05-20
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 当方、原作小説は未読だがオペラ版は何回も観た。だからオネーギンがバカで厨二病な高等遊民(と書いてニートと読む)なのは百も承知で、その彼・彼の苦悩に如何に血肉を与えるのか(と、望むべくは何某かの彼の魅力を描き込むのか)が本作への期待なのである。

しかし、これ………私の期待した点はオペラからまるで改善していないばかりか、改めて観せられると率直にドクズですよね。特にオペラでは「レンスキーちょっと沸点低すぎじゃね?」な部分がここだけは明確に改善(改悪?)されたのも踏まえると、尚更オネーギンの幼稚さ・思慮の浅さが際立つなあと。これをいきなり観たとして、普通の人なら正直「?」だと思う(何故にこんな奴が主役の映画を観てるんだろう、というか)。これならオペラの方がまだマシかも知れない(これはいよいよ、原作を読む必要がありますかね)。

そしてオネーギンから感じる所の若さ・青さとか短慮さとかは、そもそもレイフ・ファインズからは殆ど感じられないとゆーのもハッキリ言及しておきたい(どだい、20代前半の役を38,9でやってるのですからね)。まだレンスキー役のトビー・スティーヴンスの方が適役だと思う。

もう一点、純粋で清純な乙女である印象のタチアナにリヴ・タイラーというのも、ちょっと大味で雑味も強すぎる気がする(公爵夫人になって以降の連れない感じは悪くもないケド)。一つだけ、暖炉に手紙をくべるシーン、オネーギンはタチアナの手紙を拾い戻したが、タチアナは手紙を一瞥しただけだった、という対比は、この2人の違いを的確に示す優れた演出だったと思う。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 5点(2020-04-25 14:25:57)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 5.50点
作品の点数分布
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6535.71%
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作品の標準偏差 1.18
このレビューの偏差値 46.41
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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