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千利休 本覺坊遺文 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 千利休 本覺坊遺文
製作国
上映時間107分
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作未読。成上りの絶対権力者と、その「意のままに為らぬ者」たる求道者…という、一見そこまで難しくもない様な(難しくもなく反発し合うだろう)秀吉と利休の関係性を描くコトが本義かとも思える作品だが、中で利休自身はごく納得して死を賜った、という様にも見える。全体を通しても描き出されている(と思われる)のは、死地に赴く者への手向けとしての茶、というか、死に通じるモノとしての「茶道」観、というか、だから利休が自身の死によって自分の茶道が(少なくとも何らかの)完成に至る、と考えていた様にも見えるというか、これは確かにその部分についてはまま難解な映画だ、と言えるかと思いますね(分かった風なコトを言っても私多分ほぼ理解できてない)。

利休自身は厳密には武家の出自ではない様ですが、戦国乱世を生き抜き、またそれを制した天下人とも臆することなく渡り合った…というのですから、その精神性は間違いなく「武士」でもあったと言えるのではないでしょうか。その意味では(=前述どおり利休を「死」を纏った存在として描く、という意味でも)利休役に三船敏郎を配したとゆーのは、個人的には実に優れた判断だった…と率直に感じます(凄い迫力・存在感でした)。かなり繊細で奥ゆかしい映画だとは思うですが、中々に味わい深い作品でもありました。
Yuki2Invyさん [インターネット(邦画)] 7点(2022-02-03 21:55:04)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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317.14%
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6321.43%
717.14%
8214.29%
9428.57%
10214.29%
作品の標準偏差 1.99
このレビューの偏差値 48.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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